ある蒸し暑い夏の午後

ときどきポジティブ

一月十六日、日曜日

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子供の頃は日曜の夕方を愁えていたものです。休みの日が終わってしまう。子供にとっては苦しいことです。時計の針の進行を遅らせたいと願ったこともきっとある。「明日なんて来ないでいい。毎日が日曜日なら、友達さえもいらないと思う」他人との関係が自由の幅を狭めることは子供の場合も同じです。「学校に行きたいと願うのは、アフリカの貧しい村とか、学校のない環境で生きている子供だけ。毎日が日曜日。何て素敵な夢だろう」それとは余り関係がないのですが、西陽が差して影の背丈の伸びる様子は思い出と似ています。いつか眼にしたはずのもの、昨日の夢のかけらのように失くしかけてる景色があって、それを再び眼にするような感動がある。再発見の感動ですね。それと似たものがあります。ただ、思い出にも色々ある(笑)当然ながら、生まれるよりも前の時代を懐かしむのは少しおかしいわけです。ただおれは、確かに懐かしんでいたことがある。やはり子供の頃ですね。夕方の呼び覚ます景色があった。煙突のある銭湯があり、その前を七十年代風の格好をした人々が往来している。あれは何だったのだろう。怖いな。怖くないですか。笑

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