自分の足音を聞いたよ。夜明けの街は静かだからね。真面目なほどに淡々としたそんな鼓動と似てはいた。何故だろう? 雫のような哀しみがある。蒼い水面(みなも)を乱す一滴。夜明けの街は少し荒んで見えたけど、哀しみは冷たく澄んで美しいほど蒼いのだ。真…
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