ある蒸し暑い夏の午後

ときどきポジティブ

一月十日(成人の日)

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祝日か……

窓の向こうに街がある。屋根と壁の連なり。音が遮断されていても静止画には見えない。立体性と呼吸とがある。存在の確かな息吹き。やろうと思えば二週間はひきこもれる人間だけど、それを許してくれないのが人間関係というものだとも思う。街の呼吸を感じつつビールを飲めば、昨日会ったばかりの彼女に今日会うことが楽しみにも思え。街が呼吸している。振動もしているかもしれないが、おれの知覚では分からない。ともかくそこに街がある。息のかかる距離。存在の存在を疑ってみたりはしないのです。テーブルの上のリモコンは幻想ではない。テレビという前時代的な機器に意味を持たせるため、そこに確かに存在している。でしょう? ところで、女性ならおれの話をこう思う。「めんどくさ」

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