ある蒸し暑い夏の午後

ときどきポジティブ

運命と似た

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未来のために生きてはいない。運命と似た選択もあり、負い目の数を増やしつつ自分に出来ることだけをする。他人の真似をしてもいいけど、苦行のあとに残るのはやけに白髪の増えた人。残忍な時計ばかりが正しかったと知るでしょう。実に多くの人間が、自分の国を創ろうとして小さな砂のお城を創る。幸せは諦めのそばにある。夢のないこの真実を誰かがひどく嫌がって、砂のお城の見えない場所に、すなわち砂のお城の真下に埋めてしまったわけなのです。捨て駒として生まれた者も勿論います。平等なんて不自然すぎてシュールだと思うから、おれの心をつかむけど。でもそうですね、偽善の放つ悪臭に顔をしかめる純粋さ、これを失くした人のことなら人並み程度に蔑んでいます。自分に見合う人生を、自分の望む人生と思えるならば恵まれている。ないものねだりをしないでいれば、みんな結構幸せなのです。ひたひたと迫る足音。すぐ近くまで迫りつつ姿を見せぬものがある。未来は過去の復讐だから、運命と似ています。必然と見紛うほどに、正しい報いというものがある。未来のために生きてはいない。

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