ある蒸し暑い夏の午後

ときどきポジティブ

チョコミン(過去作)

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彼はとってもおかしいの
振り返ったら逃げるので
まるで知らない猫みたい
眠るわたしの唇に
キスしたことは分かってるのに
どう思う?

🌙

それはね
君の後ろの天使だからさ
彼は恋など出来ないわけさ
恋などしたら人間だから
羽根を失くしてしまうから
だから君から逃げないと!

🌙

あら 天使って臆病者ね……


※ 画像はフリー素材です。遠北ほのかという方のイラストみたいです。

もうこれは、どう評価したらいいかおれには分からないですよ(笑)おれが書いたけど。まぁホントに息抜きで書いただけだけど、ただね、こういうのも本気でやれば、ただの息抜きではないからね。本気でやれば。それはどんな仕事でもそうだと思う。絵本作家の友人がいるんだけど、この人なんかは、それこそ可愛いおとぎ話の世界を書いている方です。リスペクトしてますよ。

おれはあの人に一度謝ります。正直、自分があの人に何かしたとも思えないんだけど。まぁでも、おれの書いたものにあの人を傷つける部分があったのでしょう。

すみませんでした。

一度だけです。二度めはありません。

愛(過去作)

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空にぽつんと雲ひとつ
この子の夢は いまは真っ暗
優しい雲を夢に見るには
優しい雲を知っていないと
退屈などはしてないけれど
それは聴こえるものがあるから
漂うように鼓膜に届く
お母さんの 歌でした


空にぽつんと雲ひとつ
あなたのように静かです


際限のない闇の中
聴こえるものを 何と呼ぶ?


※ 画像はフリー素材です。

昔の作品ですけどね、一般の人から評判の良かった作品です。ごく普通の主婦とかから。まぁこんなのもあります。今日は土曜日ですね。嬉しいなぁ……

正午(まひる)

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おもちゃのようなバスに乗り、
目指した場所は国境でした。
ポケットの中の珊瑚を
忘れるほどに長い旅です。
郵便受けの光る街、
楡(にれ)の木のそばの老人。
蝶の集まる木もあるがそれは恐らく半分夢で。
自分の背中を見失うほど、
長い眠りを眠るのでした。
見つけたものは何だろう。
正午の神を透かし見たけど……


※ 画像はフリー素材です。

あれだよ、おれは毎日何かしら書く人だけど、書きたくない時は書かなくてもいいからね。嫌でも毎日やるのは仕事。笑

私事ですが……

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私事ですが、グループを全部退会しようと思っています。ブログのさらなる縮小を狙っていこうかなと(笑)こっそりやっていく。最近の記事を見れば分かる通り、おれは不特定多数の読者を想定しては書いていないですから。最近は結構はっきりと一部の人たちに向けて書いている。広く浅く付き合うほうではないものでしてね。まぁそれに、何ていうか、被害が及ぶなと(笑)おれは面倒なのに絡まれてますから。それがそこまで問題なのか、よく分からないんですけどね、鬱屈した粘着ネット弁慶に絡まれているだけでは……笑
いや、ただ、そうですね、実際のところ、おれが記事を発信している人たちのほうも、恐らく決して強い人たちではないんです。自分が平気だからといって、その人たちも平気なわけではない。
そうですよね。

もっと早くこうするべきでした。

※ 画像はフリー素材です。

ファンタジー(その2)

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そこは駐輪場と呼ばれる。店から漏れる歌声の届くところで最も暗い場所。彼は睡眠薬を飲んだ。酒で、歌声の聴こえる場所で凪いだ心を抱き締めながら。外で死ぬと決めていたのだ。彼女を第一発見者としないため、彼女を守るため。それは或いは身勝手な、自分本位の優しさだけど、真剣な黙想から導きだされた結論である。緻密なまでの闇に抱かれて、眠けの訪(おとな)うのを待った。闇だから星を感じる。星。指と指とのあいだから零れて落ちる光の砂を。さらさらと、それはさらさらと零れて落ちて闇に飲まれる。聴こえるものがあるけれど、それは気さくな歌声で心を和ます。星は感じられるだけで、実際に見えてはいない。眠けはすぐにやって来たけど、彼は一歩手前で立ち止まった。眠りの一歩手前で。痛みとは似ていないけど、苦しいほどの何かがあって、彼の眼を覚まさせたのだ。星は去り、闇は囁くことをやめた。漂うような歌声の中、ほのかに浮かぶものがある。彼女のような、それは微笑だ。彼を看取るもの、彼の最後の温もりである。そっとキスしてくれるのだ。苦しさの正体が分かった。何故だろう? 苦しいほどに幸せである。幸せ。清らな夜のふところにいた。眠りを阻むものはない。


※ 画像はフリー素材です。

こういう題材をおれは繰り返し扱っているけど、真似する必要はないからね。自分の知っていることか、或いは自分の書きたいものを書けばいい。存在への耐え難い憎しみを表現してもいいし、お嬢さま探偵が活躍するお話でもいい。日記でもいいし。自由だと思うよ。