ある蒸し暑い夏の午後

ときどきポジティブ

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橋の向こうの暗闇を
昨日の夢のように慕った
あそこからおれは来て
今はこちらに根づきかけてる
後戻りなら出来るけど
こちらに戻る橋はない
闇のまにまに漂いながら
静かに滅ぶ運命もある
それも悪くはないだろう
諦めと心中すると決めたなら

雫のような一つの声が
夜の水面(みなも)をかすかに乱す
耳を澄まして私を聴いて
耳を澄まして私を聴いて
声はあなたの声なので
意味ならすぐに分かったよ


※ 画像はフリー素材です。

これも昔の作品なんですけど、信頼している川柳作家の方が高く評価してくださった作品なんです。自分では良いのか悪いのか分からなかった。書き上げたばかりでは、作品と冷静に向き合うことが出来ないですから。書いたらすぐに公開したくなるものだけど、それを我慢して時間を置くか、或いは信頼出来る人にまず読んでもらったほうが賢い。おれは馬鹿だからこれがあんまり出来てないんだけど(笑)詩でも小説でも同じです。